スーパー公務員たる由縁
スーパー公務員のドラマが7月にドラマ化します。
私は、以前、そのモデルとなったスーパー公務員と呼ばれる高野氏と共に仕事をしていた時期があります。
高野氏は、日本で始めてローマ法王に、お米を献上し、米のブランド化を成功させたり、過疎の村に、有望な若者を移住させたり、また、たくさんの書籍も執筆したりと、公務員としては、とにかくぶっ飛んだ方でしたが
おかげで私もオバマ大統領にメールを送りました。(結果はスルーされましたが笑)
そんな感じなので
市役所の中では、とにかく浮きまくっていて、アンチの職員も多くいて
私に「高野さんと一緒なんて、大変だね」とか「高野には気をつけろ」みたいなことを、たくさんの職員に言われました。
私は、エフィカシーが高いので、知らないのにアンチというのは、バカのやることだと思っていたので、彼が、なぜ、外部からは評価され、内部からは評価されないのかを解明することで、彼と仕事をして良く上で、最大のパフォーマンスを出せると、「徹底的に高野氏を研究する」ということを半年、密かにやっていました。
以前、ある市役所若手職員の研修会で講師として講演したことがあります。
それは、高野氏がなぜスーパー公務員なのか。
なぜ、ぶっとんだアイデアと、それを成功させることができたのか?
どれだけ、高野さんのもとへ視察に来て、話を聞いていっても、なぜ、結果に結びつけることができないのか。
それを、ズバッと言わせていただいたセミナーでした。
それは、公務員としての評価を気にせず、「現状の外」にゴールを常に設定していたから。
抽象度の高い「人として」の評価を意識していたから。
そして、どんなプロジェクトでも、チャレンジし続ければ、トライ&エラーを続ければ、必ず達成できるというとても高いエフィカシーを持っているというところ。
ほとんどの公務員は、前例踏襲がもっとも無難で、常に現状の維持しかない。
ぶっとんだ行動をしようとしても、現状の維持を目指す上司から阻止されてしまう。
上司に阻止された時に、反発するエフィカシーもない。
ま、本当の問題は、「市役所職員として、こうでないといけない。」と思っているゴールは
職員本人の本当のゴールではないから、なんだけど。笑
彼の元に配属されて、すぐに言われた言葉はいつまでも忘れない。
「哲也、お前は○○市役所職員という小さな枠に縛られるな。○○市民という枠にとわられるな。今はインターネットもあるし、情報なんて世界中に発信できるし、入手することができる。英語だって、覚えようと思ったら簡単に覚えれる。方言のようなものだ。どこにいたって、世界中に発信できるんだ。自分が世界の中心であると思え。世界の山田だと思って、がんばれ!」
彼の一言が、私のスコトーマを思いっきりはずしてくれたし、エフィカシーを思いっきり上げてくれたことはまちがいない。
感謝しかない。